おく

おく
I
おく【億】
(1)数の単位。 一万の一万倍。 古くは一万の十倍・百倍・千倍もいう。
(2)数量の非常に多いこと。

「たとえ~という金を積んでもだめだ」

II
おく【奥】
(1)中へ深く入った所。 (ア)入り口から遠い所。 「引き出しの~」「路地の~の家」(イ)建物の表口から遠い所。 日々, 生活している所。 「客を~へ通す」(ウ)特に江戸時代, 将軍や大名・旗本などの屋敷で, 主人の日常生活の場所。 夫人や奥女中などが住み, 主人以外の男性が立ち入ることはできない。 将軍家の場合は大奥ともいう。
(2)表面に表れない部分。 容易にはうかがい知れない部分。

「心の~」「~の深い理論」

(3)主として身分の高い人が自分の妻をいう語。 また, 身分の高い人の妻に対する敬称。

「~はどこにぞお客が有る/浄瑠璃・忠臣蔵」

(4)文書・手紙などの終わりの部分。

「~書」

(5)将来。 行く末。 遠い先。

「伊香保ろの岨(ソイ)の榛原(ハリハラ)ねもころに~をなかねそまさかしよかば/万葉 3410」

(6)都から遠い所。 特に, 奥州。 みちのおく。

「風流の初や~の田植うた/奥の細道」

~=聞こう(=聞かん)より口聞け
人の心の底は深く問いただすまでもなく, 言葉の端々でわかる。
III
おく【奥】
姓氏の一。
IV
おく【屋】
(1)いえ。 家屋。
(2)屋根。

「屋下(オクカ)に~を架す」

V
おく【招く】
〔後世「おぐ」とも〕
まねき寄せる。 呼び寄せる。

「妓を~・ぎて晩餐を食し/日乗(荷風)」「月立ちし日より~・きつつうち慕(ジノ)ひ/万葉 4196」

VI
おく【起く】
VII
おく【邑久】
岡山県南東部, 邑久郡の町。 古く韓泊(カラドマリ)と言われた朝鮮使節寄港地。 カキを養殖。 竹久夢二の生地。

Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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